コーキングは、3面接着してはいけません。
コーキングの溝は左右と底の3つの面がありますが、
底の1面に接着させない施工方法が鉄則となっております。
DIYでコーキングを行うとそれが出来ず、
短い期間でコーキングを劣化させてしまう事があります。
3面接着は、何故ダメなのでしょうか。
目地底に接着して3面接着になってしまうと、
コーキング材が本来行わなければいけない作用の
伸縮性を発揮する事が出来ません。
3面接着で動きが鈍くなってしまい、
コーキング材の膨張や伸びないコーキングになってしまい、
大きな負担がかかりヒビや破損の原因となってしまいます。
サイディング等の既製の外壁材には、
あらかじめ目地底にボンドブレーカーという
特殊なフィルムが張り付けてあります。
これは、目地底にコーキングが付着しないよう
3面接着防止の為に取り付いています。
コーキングのリフォームの際に既存のコーキングを撤去した際、
ボンドブレーカーも一緒に取り除かれてしまう事があります。
この際、プロは新規でボンドブレーカーを入れます。
しかし、素人さんはボンドブレーカーの意味を解っていないので、
ボンドブレーカーが無くなってしまった目地底そのままの上に
コーキング充填を行ってしまいます。
結果的に3面接着となり、コーキングの作用を発揮する
事が出来なくなってしまいます。
3面接着であっても、仕上がったばかりの表面は綺麗ですので、
何の違和感もありません。
問題は数年後です。
次回は数年後どうなるかについて。